さらんご〜らのフィリピンで隠居暮らし
“さらんご〜ら(saranggola)”とは、タガログ語で「凧」の意味です。
隠居暮らし事典
なにぬねの
ナビ
 ナビゲーション・システム
  航海術。航空術のこと。
自動車ラリーなどで 、助手が運転者に方向や速度を指示すること。
 7月17日(土)、ヌエバ・エシーハ州カバナツアン市街地からマニラ首都圏の自宅まで、日頃使っているタブレットでグーグル・マップのNAV機能を使ってみました。

 出発地と登録済みの目的地を入れるだけで、ルートの設定ができました。違い地での渋滞個所をう回するため、脇道に入りました。日本で使っていたナビですと、無理矢理ルートに戻そうとしてきましたが、このナビは外れた地点から新たなルートを案内してくれました。
 画面表示の殆どが日本語、到着予想時刻も日本語、音声ガイドも日本語でした。この日は、折悪しく大雨で、ワイパーも効かず、フロントガラスは薄布を被せたようでした。高速道路の入り口やジャンクションなど、解り難いルートや場所も、拡大表示や音声で分かりやすく説明してくれました。

 走行距離およそ200キロ、工事渋滞などで6時間かかりましたが、出発前のフルチャージで充分にもちました。
使ってみれば、結構...便利でした。
生卵
 通常、卵は鶏卵を指す。
焼く、茹でるなどの過熱をせず、生のままの卵。生卵を食すもっとも代表的なものは熱々のご飯といっしょに食べる卵かけご飯。
 こちらで生卵を食べると食中りの怖さより、肝炎への感染が懸念されるそうです。A型もB型についても詳らかではありませんので、どんな危険性があるのか分かりません。どんな危険性があるか具体的に分からずとも、世間で“危ない!!”と言われるものにわざわざ手を出す必要もありません。そこで、こちらに来てから15年余り、熱々のご飯に生卵をかけて食べたのは数えるほどです。おととい(2015年8月19日)以前、最後に食べたのは確か......記憶違いがあるかもしれませんが...2009年11月のことだったと思います。

 おととい、ひょんなことでラグナのサンタ・ロサへ出かけ、何とかいうモールの中にある日本食レストランに寄りました。そこでランチのマグロたたき丼を注文したところ、マグロの上に生卵の黄身が載っていました。マグロと生卵の取り合わせには腰が引け、久し振りの生卵にも僅かばかりの抵抗感がありました。それは、食中りや肝炎の心配ではなく、久しく口に入れてないものに腰が引けてしまったからです。ただ、生卵の白身が苦手なのですが、綺麗に黄身にだけになっていたのが救いでした。あれがもし、白身といっしょだったら...マグロたたき丼を断念していたことでしょう。。
 先ずはマグロを食べて、残ったご飯と黄身を混ぜ、お醤油をかけ、マグロ丼と卵かけご飯...ひと丼でふたつのご飯を楽しんできました。

 勿論、肝炎や食中りの心配をしなかったのは、それなりのレストランだったからです。これが“もどき”レストランであれば取り除いてもらいますし、スーパーマーケットに売っている卵でさえ、生で食べることは100%ありません。もし、今際の際に“生卵...食べたい!!”と思ったとしたら、身体に良いオーガニック卵を食べるかもしれませんが...。(08/21)
ナルシスト
 自己陶酔、うぬぼれという意味で使わっれることが多いが、もとはナルシズム、自己愛から派生した言葉。
 ナルシストはカタカナで扱っても良いほどに普及している言葉だと思いますので、“Narcist"というローマ字表記は避けました。ところが、英語の辞書でナルシストを調べてみると...、“Narcissist”になっていました。...ということで、カタカナ表記の方が扱いやすいので...。

 他所のお宅のことは分かりませんが、外で見かけるだけでも想像できます。
先ずは...セルフィ、写真の自撮りです。
 携帯を掲げて何をやっているのかと思いましたが、自分の写真を撮っていたのでした。自撮り棒などというものもあり...実は、爺も持っています。携帯電話を買ったら無料でついてきました...、これには手元にスイッチがあって、“ハイ、チーズ!”。
 しかし、この自撮り棒を使っていない時は、どのように写真を撮っているのか...と思ったら、タイマーを使っていました。そんな手間までかけて...自撮りなんて?!
 ちょっと外に出ると、道路で、歩道で、店先で、スーパーで、モールで...いたるところで自撮り風景を観察することができます。
きっと、家の中でもやっていることでしょう。そして、その写真をSNSへ...。自分で観るためだけではなく、「わたし、綺麗でしょ!!」と世界に向けて公開です。

 携帯電話のカメラに向かって...、ニッコリ、ニタァ〜、傍目にその表情を見ていると滑稽としか見えません。でも、自分では...私って綺麗!、かわいい!、セクシーなどと思いながらシャッターを切っているのでしょう。なぜに、これほどに自己愛に走れるのか...不思議です。これが若い女の子ならまだしも、おばさんも、おじさんもおにいさんも...。

 時々出かけるモールのトイレの鏡の前、デパートの鏡の前...などで、全身を映して笑ったり、身を横にねじったり、後ろ向きになって振り向いたり...、モデルさん顔負けです。トイレの手洗い場の前に陣取って、空くのを待っていてもお構いなし...自己陶酔の中にいるときは、周りなど目に入らないのでしょう。
 そんなこんなで、フィリピン中...ナルシストだらけです。
ナンバー・コーディング  マニラ首都圏内の渋滞解消対策として実施されている車両規制。
ナンバープレートの末尾の数字により...、
1、2=月曜日
3、4=火曜日
5、6=水曜日
7、8=木曜日
9、0=金曜日
午前7時から午後7時まで間、通行ができません。
土曜日、日曜日、祝日の規制はありません。
 自治体によっては“ウインドー”と呼ばれる規制解除があります。解除される時間帯は自治体により異なりますが、午前10時から午後3時までの5時間が多いようです。

 規制はマニラ首都圏内の自治体により異なります。
隠居の住むパラニャケ市は、基本的にはコーディングは実施されていません。例外的に南ルソン高速道路の東西サービス道路や一部の道路が規制されています。
 したがって、BFホームズからスーカット道路を通ってパラニャケ市内にあるNAIAターミナル1へ行くには...問題はありません。しかし、ターミナル1の先はパサイ市になり、パサイはコーディングが実施されています。ただし、ウインドーの実施解除もあります。とはいえ、市内全域が解除される訳ではなく、空港へのアクセス道路のMIA、ニノイ・アキノ・インターナショナル・エアーポート道路、ドメスティック道路などは解除されません。したがって、ターミナル1には行くことができますが、ターミナル2やドメスティック・ターミナルには行くことができません。ターミナル3はマカティ市になると思いますので、多分、駄目でしょう。

 パラニャケ市のお隣のモンテンルパ市も実施されていません。しかし、両市に隣接するラス・ピーニャス市は実施しており、アラバン・サポーテ道路は両市にまたがりますので、通行するには注意を要します。

 そのアラバン・サポーテ道路のラス・ピーニャス市内では、警官やトラフィック・エンフォーサーに止められても“市内在住者”であることを主張すると検挙されないそうです。因みに、ナンバー・コーディングの罰金は、1度目は1500ペソで、再犯、重犯者は罰金が増額されます。

 このように規制の実施は自治体ごとに異なり、ウインドーの有無、道路ごとの規制などが重なり合いますので分かり難いのが実情です。君子危うきに近寄らず...の例えの通り、コーディングの日には運転しないほうが賢明です。

詳しくはMMDAのサイトをご覧ください。
二重国籍
 複数の国籍を有すること。
 国際法では、“唯一の国籍を有すること”となっており、日本を含めて二重国籍を認めていない国が多い。ここフィリピンは、アメリカ合衆国などと同様に二重国籍を認めている。
 日本の場合は、20歳になる前に二重国籍をもつことができる権利を得た場合は22際になる前に国籍の選択をしなければならない...ことになっています。20歳を過ぎてから同様の権利を得た場合は、その時点から2年以内に国籍を選択しなければなりません。しかし、日本国籍を選択したとはいえ、他国の国籍を失う訳ではありませんし、その報告義務もありません。

 日本人とフィリピン人夫婦の間に生まれた子は、出生時に日本国籍とフィリピン国籍を有する権利を持ったことになります。従って、上の決まりの通り、22歳になるまでに国籍を選択しなければなりません。しかし、日本の国籍を選択しても、フィリピンの国籍を失うものではありませんし、フィリピンでは二重国籍を認めています。
 そこで、日本では日本国籍を選択して、日本国と書かれたパスポートを有し...、フィリピンでは二重国籍の手続きをします。許可されますと、A4サイズの紙1枚ですが一生涯有効の証明書が発行されます。本人がフィリピンに滞在中はフィリピン国籍となりますから、ビザ取得の必要もなく、就学や就労もできます。
手続きは、フィリピン法務省・イミグレーション(移民局)で行います。
日本食
 日本で馴染みの深い食材を用い、日本の国土、風土の中で独自に発達した料理をいう。
 和食、日本料理ともいう。
 左枠にあるように、日本食とは日本で馴染みの深い食材を用いた料理ですが、こちらでその食材を探すのには往生します。以前、BFの周囲には何軒かの日本食材店がありました。しかし、いつ頃からでしょうか、1軒、2軒と閉まってしまい、一時は1軒も無くなってしまいました。食材を手に入れるには、マカティやパサイまで出向かねばなりませんでした。今(2015年)では、2軒の日本食材店、日本食材を扱う韓国食材店ができ、日本直送の食材や調味料、韓国産、フィリピン産の食材を買うことができるようになりました。
 例えば、日本直送の豆腐で冷奴...、SMで売っている生姜はOKですが、フィリピンのしょう油ではねぇ〜。やはり、あの六角形や山のマークのしょう油でないと...駄目です。

 我が家の食卓にのる料理は、殆どがカミさんの手作り料理です。
カミさんと爺は、およそ6年半の期間、日本で爺の両親と共に暮らしていました。母は病気がちだったので料理の手ほどきを受けることができませんでしたが、父からは秘伝(?)のトンカツの作り方を伝授して貰いました。
 また、爺も気が向けば台所に立ちましたので、味噌汁や肉じゃが、カレー作りの手ほどきをしました。しかし、その後はカミさんのアレンジで、それなりの見栄え、味付けとなりました。こちらに来てからは、食材の代用品を探しながら、更に、アレンジした日本食を作るようになりました。
日本食材
 日本料理を作るための食材
 日本食材や調味料など、産地や銘柄指定をしなければ、大方のものは手に入るになりました。
日本製の豆腐なら...絹ごし、木綿、納豆なら...小粒、ひきわり、臭い無し、味噌なら...丸米、料亭の味程度なら選ぶことができるようになりました。
 野菜類でも、日本のような大きくて甘いトマト、細いキュウリ、ごぼう、ホウレンソウ、シイタケ、シメジ、エノキなどもあります。
出来あいのお惣菜としいて、爺の大好物の“ピー味噌”ですら冷蔵庫の中に鎮座していることもあります。

 ただし、一番の困りものは...お米です。
ローカル米ですと40〜50ペソです。しかし、味、食感、臭いは...。
ほっかほっか、もちもちの...日本産の日本米はキロ当たり120〜150ペソもしますし、何処でも買えるという代物ではありません。そこで、中国産、フィリピン産の日本米を手軽なところで、手頃な値段の米を探すことになります。ところが、フィリピンでは時折、米騒動が起きます。近いところでは、中国米の袋の中に合成樹脂のような不純物が混入されているのが見つかり、中国からの輸入米がスーパーの店頭から消えました。
 そんなこんなで、毎日食べるだけに...美味しいお米の入手に気を使います。
日本食レストラン
 日本料理、日本食を提供する飲食店
 日本食レストランには、ホテル中で営業する高級店から路地裏の屋台まで、様々な業態のお店があります。その中には、立派な店構えをしていても、「こんな料理が日本食かぁ〜?!」、「従業員の作法が滅茶苦茶!!」などと言う“もどき”のお店もあります。従って、初めて入る店の場合は勇気が要ります。カミさんが作る料理より不味い料理を態度の悪いウエイトレスの給仕で、高い金を払って食べたくはありません...から。

 上記のように、我が家でカミさんがアレンジされた日本料理を作りますので、外の日本食レストランで冒険する気がありません。例えば、我が家でソバや冷やし中華を作ると、茹でた麺を飲料水と飲料水で作った氷で洗い、冷やします。しかし、外で食べると水道の蛇口を捻って出てくる水で麺を洗い、穴の空いた氷で冷やしているだろうと想像すると...、お金を払ってお腹をこわす気になれません。カミさんを伴って行く日本食レストランは、ほんの数軒になってしまいます。
日本ブーム
 
 ここ数年(2013年ごろから)、フィリピンに日本ブームが起きているように感じます。それは、これまでの日本食やアニメ、ファッション...にとどまらず、言葉は適切ではないかも知れませんが“猫も杓子も日本へ行こう!!”といった波を感じます。

 “外国人渡航者数、年間2000万人”を目標に掲げた...“ビジット・ジャパン”キャンペーンにより、2013年から観光ビザの発給が段階的に緩和されてきました。東南アジア諸国でも、タイ国は2013年に15日以内の観光の場合、日本入国に際して事前のビザ申請が不要(所謂...ノー・ビザ)になりました。同様の措置がフィリピンにも...と期待されましたが、2014年11月に(現段階では)最終結論が出て、“ノー・ビザ”には至りませんでした。
 しかし、自力で日本へ行く観光ビザは“15日以内の滞在で1回限り”...であったものが、“1回の渡航が最長30日間まで滞在ができて、ビザが5年間有効”...、つまり数次ビザを取得してしまえば、5年間は“ノー・ビザと一緒!”、思い立ったらいつでも日本へ行けるようになりました。

 それを裏付けるように日本観光局や入国管理局の統計などを見ますと、昨年2015年のフィリピン人の渡航者は前年比で45.1%増の23万6700人(2015年11月までの集計)でした。桜の時期とフィリピンの夏休みの重なる3月は2万6786人で前年同月比で110.8%増と倍以上の伸びを見せました。これは“ノー・ビザ”で渡航できた国々、例えば香港やバンコク、シンガポールという東南アジア諸国から、“車、電化製品、ハイテク...ジャパン”が、ビザの緩和措置によって身近な存在になったからだと思われます。そして、緩和措置が段階的に進み、“15日以内で1回限り”のビザより“15日以内、3年有効の数次ビザ”に...、更には、2013年9月30日から発給されるようになった“30日以内、5年有効”のビザを取得することがステイタスのようになり、競うようにビザを取得し、渡航を重ねた結果のようです。

 この傾向は伸び率に陰りは出るでしょうが2020年の東京オリンピック開催までは続くことでしょう。更に、これまでは門戸が閉じられていた工場や港湾労働者、特定地域での家政婦さんなどが、外国人労働者に解放されていく情勢です。観光から就労地...、まだまだ日本ブームは続きそうです。
年次報告
 イミグレーションが在留外国人に義務付けている1年に1回行う在留確認。ANNUAL REPORTとも言う。
 年次報告は、1年以上有効の外国人登録カード(ACR-ICARD)を所有する外国人に義務付けた1年に1回行う在留報告。
期間は毎年、1月2日の業務開始より60日以内。
場所はイミグレーション。
料金は310ペソ(2015年)

 年次報告の具体的な方法が年々異なります。
特に大きな変化が有ったのは2014年でした。前年まで無かったA−4版4ページの報告書の提出が求められ、本人の指紋押捺が義務付けられました。突然のことでしたので、もう...入管は大混乱!!
漢字文化圏の国々から抗議が寄せられたと聞きます。
その反動か、2015年は2013年以前と同様に報告書の提出はなくなり、簡素化されました。

 2015年の年次報告
入管本館の正面玄関の左側の通用門から入り、IDを提出します。
IDの確認が済みますと、奥に制服を着て並んで座っているた女性職員に、再びIDを提出します。
コンピュータで確認後、登録料の印刷された紙を渡されます。
女性職員の左端で310ペソを支払い、手続きは終了です。

 退職ビザ(PRAビザ、SRRV)の方の場合は、年次報告の義務はありません。

 この他に、1年有効のACR-ICARDを持っている(観光ビザの延長で滞在している)外国人滞在者向けに、2014年10月1日から2015年9月30日までの期間に義務付けた...外国人登録プログラム(ALIEN REGISTRATION PROGRAM)があります。
のこぎり(鋸)
 一枚の鋼板の側面に多くの刃(歯、目)をつけた工具で、主に木材や金属の切断に用いる。
 日本ののこぎりは、引く時に刃が木材や金属に向かい切断されます。従って、押す時よりも引く時に力が入ります。ところがフィリピンののこぎりはアメリカ等と同じようで、押す時に切れます。これに慣れないと、引く時についつい力が入ってしまいます。その点、“回転のこ”は押すだけですので...楽です。
 もうひとつ、鉋(かんな)はどうなのでしょうか?
向きを変えて握れば引いても、押しても大丈夫なのでしょうね。

 ここで気付きました。
フィリピン人の押しの強さは、この辺りからくるのでしょうか(笑)。
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