さらんご〜らのフィリピンで隠居暮らし
“さらんご〜ら(saranggola)”とは、タガログ語で「凧」の意味です。
隠居暮らし事典

 仕掛けられた側が知らず知らずのうちに被害を 受けることを目的として、仕掛ける側が何らかの手段を密か に講じることを指す。もしくは、講じた手段そのものを指す。
 しばしば耳にするセットアップ、或いは、フレームアップなども、これに当たるでしょう。
また、日本とフィリピンの経済格差による勘違い、“旅の恥はかき捨て”も、或る意味で罠かもしれません。
 先ず、常識では考えられない高配当の投資話、
既に古典的な手口になった“ヤマシタ財宝”探し、
関連して、金、プラチナ、レアメタルなどに絡む儲け話、
異性絡み...も、罠の代表的なものと言えるでしょうね。
お金にしても、異性にしても、余りにも“うまい話”にはご注意です。

 例えば、観光客の多い某ショッピング・モール...、
ここで若くて、スタイルが良く、綺麗な(好みにもよるが...)フィリピーナに声をかけられる。
多くの場合、片言の日本語をしゃべる。
モール内でお茶、食事となって、連れだってモールから出る。
否応なしに出入り口を通る。
出入り口近くのファスト・フード店やコーヒー・ショップで時間つぶしをしているかのような輩が、罠の仕掛け人の元締め。
誰にでも降りかかってきそうな”お手軽”な罠です。
でも、その代償は大きなことがあります。

ワニ(鰐)
 爬虫綱・ワニ目に分類される動物。
サメの古称。
日本神話「因幡の白兎」などに記述が見られる。
 ここで言うワニとは、”大きな口を開けて襲いかかってくる恐ろしい哺乳類・霊長目・ヒト科の生物”をさします。
Hindi nasa gubat lang ang buwaya.「ワニが居るのは森の中だけではない」という言葉があります。
この種のワニは、空港の入管や税関職員に化けていたり、街中では警官やMMDAなどに扮装している場合もあります。また、タクシー・ドライバーの中にもワニのDNAを引く者がいて、メーターを使わずに高額な料金を吹っ掛けてきます。

 ワニ目の警官はパトカーで巡回中、或いは検問所(チェック・ポイント)を設置し、交通取り締まりや銃器、薬物検査という名目で車を止め、車内を検査したりします。その時に、酒臭いとか、免許証に問題があるとか言いがかりを付け、挙げ句は“メリエンダ”と称して金を要求してくる場合があります。こちらに落ち度がなければ、毅然とした態度で撃退することも選択肢のひとつです。ただし、相手を刺激する言葉を発すると、誣告罪、公務執行妨害の容疑で現行犯逮捕すると言いだすことがあります。そうなると厄介ですので、自重が必要です。そのためにも”BUWAYA”ではなく、“ワニという日本語使っています。

 これは外国人相手だけではなく、市役所や税務署などでの許認可、書類の発行、外務省でのパスポートの発行などでも、自国民を相手に賄賂や袖の下を要求してくるそうです。

 兎に角、権力を持っていると勘違いした輩に絡まれたら厄介です。
そう言う意味では、チップを強制されたり、物乞いが当然のようにお金を要求してくるフィリピン...、国中がワニ園のようです。
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