さらんご〜らのフィリピンで隠居暮らし
“さらんご〜ら(saranggola)”とは、タガログ語で「凧」の意味です。
さらんご〜らの本業は隠居!
 隠居仕事の神髄は...
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  最初に聴いたのは...
 “なごり雪”の“Ninsan lang”だった
JPM大好き

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  隠居仕事もさまざま...
◆フィリピンの地名の語源探し
◆フィリピンの珍しい苗字


*参考資料
 フィリピンの概略
 
フィリピンの歴史

 
新聞に出てくる略語
フィリピンの地名の語源探し
 フィリピンの地名の語源には...、
      幾つかのパターンがあった!!



 ◆伝説、逸話が語源に...
 ◆タガログ語をひと捻り
 ◆フィリピン人とスペイン人との間で...、
   聞き間違い!?












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タガログ語をひと捻り...
ルソン
 ルソン島の“ルソン”です。
戦国時代の日本でも、“呂栄”助左衛門(るそんすけざえもん)
として知られる大阪の商人がいました。
また、桃山時代には“ルソン壺”が茶釜としても珍重された...
らしい。
でも、ルソンを経由した中国産の壺という説もあります。
そのルソンの語源を見つけました。

 フィリピンでは...
古くからの農機具として“LUZONG”なるものがある...ようです。
タガログ語では“Z”と“S”に書き換えますので、“LUSONG”と
なります。
辞書を引きますと...、
wooden mortar for pounding rice or corn とあり、
「お米やトウモロコシを粉にする木製の臼、すり鉢」
を差すようです。


 また、フィリピンの“スペイン以前”について書かれた本によりますと...、
tool for polishing rice とあり、「精米(機)する道具」とあります。
この精米機がルソンの広い地域で使われていて、
“LUZON”或いは、“LUZONICA”などと呼ばれていた。
この精米機のようなものが語源になったようです。


          
  また、金やスパイス他の貿易で行き来していた中国人は、
 “SUSON”と呼んでいたそうです。
 それが、”LUSON”に転じた...ともあります。

  右の写真は、イフガオ州バナウエの棚田近くに住む人が、お米を搗いているところです。
 このようなものを差したのでしょうか。
ウリガン
  新聞記事を読んでいましたら、マニラ市内に“ウリガン”という地名の場所があるそうです。
 ここでは材木や廃材を拾ってきて、蒸し焼きにして炭を作っていて、
 廃材に含まれている有害物質が煙と一緒に飛散していて、
 近隣を含めて、健康被害が懸念されているそうです。

  この記事を読んで“ウリガン”という地名は...、
 タガログ語の“uling”、「炭」に...、
 接尾辞の“-an”がついて、“ulingan”となり...、
 「炭のある場所」、「炭を作る場所」を示します。

  マニラ市のどの辺りに位置する地域か分かりませんが、昔から“炭焼き場”だったのでしょう。
 スラム街だそうです。
 行ってみたいですが...。

 ...まで書いて、ちょっと調べてみました。
 場所は、マニラ市トンド地区、新・スモーキー・マウンテンのある地域だそうです。
 ここに大きな炭焼き工場があり、そこから命名された場所のようです。
 新・スモーキー・マウンテンというゴミの集積場で、
 プラスチックや鉄、ガラスを拾って生活の糧にする家族があれば...、
 材木の古材や廃材を拾って炭を焼きながら煮炊きし、
 出来た炭を売っているそうです。
 気軽に出かけていける観光地ではありませんでした。
マニラ
  マニラは“MAYNILA”と書きます。
 “May”は「ある」、“nila”は植物の名前です。
 実際に、“Nila”なる植物を見たことがありませんが...、
 見たことがあっても気付かないのかもしれませんが、
 染めものの染料に使われるそうです。
 その“Nila”が原生する場所が...マニラだそうです。

 マニラ の新説
 
マニラの語源は“MAY NILA”と下記にあります。
 しかし、別の説を見つけました。

  マニラと呼ばれている地域の形が、“舌”に似ていたそうです。
 そこで、最初は“MAY DILA”と呼ばれたそうです。
 ところが、その場所には大きな川(パシグ川)があり、川辺に“NILA”という植物が自生していました。
 後に、“MAY DILA”から“MAY NILA”になったとあります。
 つまり、“MAY NILA”には前節があったようです。
パンガシナン(州)
  パンガシナンは“PANGASINAN”と書きます。
 スペルの真ん中に“ASIN”...「塩」があります。
 接頭辞の“pang-”は、「〜に供する」という意味があります。
 接尾辞の“-an”は、語幹の“asin”が多く有る場所、集まる場所を示します。
 ...で気付いたのが、「製塩所」です。
 パンガシナンは良質の塩と新鮮な魚によって、バゴオン、パティスの産地として有名です。
カロオカン
  カロオカンは、一般的には“CALOOCAN”と書きます。
 これを、スペイン以前のタガログ語表記に直しますと...“KALOOKAN”になります。
 “KALOOLAN”を接頭辞、語幹、接尾辞に分けますと...KA-LOOK-ANです。
 本来の意味となる語幹の“look“は、「水辺」、「湾」、「海」などの意味があります。
 接頭辞の“ka-”には、様々な使い方がありますが、名詞を作ることがあり...、
 場所を示“-an”と一緒になって、「水辺の場所」、「湾に面した場所」、「海岸べりの場所」になります。
 CALOOCANを地図で見ると、マニラ湾に面した海辺であり、水辺であることが分かります。
バクララン
  バクラランの地名は、ジープやバスの行き先で見ることができます。
 そこには、多くの場合...“BACLARAN”と書かれています。
 これをタガログ語式に書きかえると...“BAKLARAN”です。
 タガログ語の分法によりますと、母音の設備にが付くと、その直前の“d”は“r”に変わります。
 その逆をたどると、“BAKLARAN”の語幹は“BAKLAD”となり...、
 “BAKLARAN”は“BAKLAD”の多く集まる場所、それに供する場所となります。
 そこで“BAKLAD”の意味はと言いますと、「魚を取る仕掛け」、「囲い」などとなります。
 今でこそ、バクララン教会の前にはロハス大通りが走り、その先は広大な埋め立て地です。
 「漁場」であったことを想像することは難しくなってしまいましたが...、
 古き、良き時代を知る人は、ロハス大通りに漁師さんが舟を着け、
 新鮮な魚介類を商う市場が立ったそうです。
カビテ
  カビテ市は、マニラ湾の入り口に張り出した半島にあります。
 この半島の形から、「フック」、「掛け鉤」の意味から“CAVIT”と呼ばれたそうです。
 後に、“CAVIT”から“CAVITE”に転じたとありました。
        
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